変わらない日々はない
白い砂のアクアトープ 11話「籠城の果て」放送。
未来を見て、止まって、そして振り返った先で納得した未来への選択。
止まり続けてついに自分で気づけた現状から、未来を選べたくくるに幸せがありますように。
いつも通り感想をまとめていくのでお願いします。最後にお知らせがあります。
全体の話
ついに閉館理由が明らかに。
久高さんから2話で施設の老朽化が理由という話あったものの、それをくくるはお金がないから修理できずに閉館するように考えていたし、その仮説を補強するかのように6話でくくるが読んでいた新聞には来館者の減少の話がある。見事に奥に理由があるように錯覚させられていました...。
その理由の部分を今回の台風で実感させる展開がすごく良かったし、溜め込んでいた気持ちを最後に吐露するくくると、それに寄り添う風花の姿が2話での約束もあって好きでした。そして最後に館長のおじいから生き物を守ってきたことへの感謝を伝えられる。生き物は口では感謝しない分不安だった気持ちを、がまがま水族館の代表としての感謝で終着させてくれたように感じられてすごく良かったです。
かなり長い時間をかけて作られていたくくるの孤独を吹き飛ばすのがくくるに元気をもらっていた風花という流れも、元からあるくくるのハイビスカスのような明るさと繋がっていて丁寧だなと思うし、この丁寧さが故に繋がった時の良さが際立っていてすごく好きな回でした。
諦観のくくると側にいる風花
最後まで足掻いているように見えて心の中では諦めているくくる。「自分一人で見届けるから」に込められた悲しさ。それまではここを守ることを大切にしてきたくくるから見届けるという言葉が出てきた時点で、くくるも閉館を納得はせずとも避けられないものとして認識しています。
そんな状態のくくるが勝手にやったことを勝手に手伝う風花。風花はこの先の道をある程度保証されているものの、それをどうするかは決めていない。そんな悩んでいる状態は10話から変わっていなくて、それでもこの場に立つ風花はあの時の続きをちゃんと話そうとしていて本当に好きです。それでいて、感情で側にいることをムキになって伝えている風花ちゃんもくくる同様わがままになれていると感じられて良い。
実際のところ風花はがまがま水族館じゃなければだめな理由は無かったと思います。ただ、この場所でくくると出会って元気をもらって、それの恩返しも含めて誰かのために頑張る姿は紛れも無く本物。だからこそ選んだこの道を後悔していないこと、感謝していることを伝えるこの場面は、くくるにどう映るかはわからないけど綺麗だと思いました。
今閉館する理由
今回で理由のあったこと1つと個人的な想像1つ
まず、施設が老朽化が閉館の理由であることは2話の久高さんと風花の話で言及されています。施設の古さについては11話まで見ればわかる通りなんです。ただ、冒頭でくくるが急に閉館を決めた理由を聞いたところ、生き物のためという話を言われ曖昧なまま話は終わっています。
考えている今閉館する理由は1,施設の限界を知る出来事があったから、2,くくるのこれからを案じたから(想像が大半)の2点かなと。
1,施設の限界を知る出来事があったから。これは今回の雨漏りの話でのくくるの「去年屋根直したのに...」から。閉館を決めた時期については正直わからないですが、去年修理をお願いした際に限界があることを知り、閉館を決めたなら時期が急になったのは納得できます。一時的な工事は出来ても、完全な復旧は今回で雨漏りしていたことから出来ていなかった可能性はかなり高そう。
2,くくるのこれからを案じたから。くくるは公式サイトでは高校3年生...3年生？？前回の誕生日の表記でかなり混乱...。
それは置いておいて高校3年生とします。進路を決めるこの時期にくくるは水族館を継ぐということで進路を固めており、他の可能性は特に考えていない様子。3話での先生の話からも周りの人もくくるががまがま水族館で働くことを確定したこととして考えていたことがわかります。ただ、くくるはそのがまがまのために生きていて他の水族館のことをあまり知らない。だからこそくくるの未来の可能性をがまがまが奪ってしまうことを危惧しての閉館はあるのかなと思っています。完全に妄想な分以降この話はしないですが供養のために置いておきます。
小ネタ
チョコちゃんは常に先頭
今回くくるに餌をねだるように鳴き声をあげたのはチョコちゃん、そして寝床のようなスペースにいち早く戻っていたのもチョコちゃん。常に先頭をいくチョコちゃん。
すごく好きな劇伴
風花がくくるに弁当を渡している場面の劇伴。のんびりしつつもハイテンポなこの曲調がすごく好きなんです...。実は7話以来の登場、上手く日常が流れていっていたあの頃が思い出されて流れてきた瞬間テンションが上がりました。
11話内対比の給餌
1回目の1人でいる時の給餌は楽しそうに、2回目はかなり張り詰め表情。踏み込んでほしくない領域に踏み込んでくる風花への嬉しさと警戒心？それすらも超えてくくるの側にいようとする風花ちゃん頼もしい。
終わりに
久高さんです。
この台風の中ツアーは無理でしょとは思うけど、それだけ沖縄と内地が離れているのかと思うとともに、久高さんに出番を与えてくれてありがとう電話をした方...。
ついに閉館に対してくくるの中で決着をつけ、今まで抑えてきた思いが爆発した今回の展開。これまでの話は停滞の部分が多く、いつ歩み始めるんだろうと気になりつつ楽しみにしていましたが、ついに動きつつ閉館に対して納得いく決着の見れた11話。
次回では閉館まで残り2日間の物語ということで、どんな展開が待ち受けているのか本当に楽しみ。
今回もありがとうございました！！
お知らせ -今後の話-
12話で感想ブログを終了し、以降はファンクラブに感想を残すことにします。
理由はもう一つ感想ブログを書いている作品との同時書きに限界を感じたためです。正直週に2本書くのは限界...。ただ、もちろん作品自体が嫌いになったとかじゃなく、むしろ11話の展開はかなり好きでこれからも視聴したいと思っています。
好きを伝える空間がファンサイトに集約された以上、今後はそこに思いをぶつけることで楽しいを伝えていく所存です。
あと1話は現在の形式でまとめようと思いますので、短い期間ですがお付き合いいただけると嬉しいです。
