どうにもならないこともある
白い砂のアクアトープ 7話「アイスで乾杯」が放送。
ついに7話まで到達。風花ちゃんの逃避行から始まった物語も今回で初めてのお休み回。お休みとは言いつつも動いていく物語の切なさが溢れる話となっていて、今回も良かったです。
今までと少し書き方を変えて見やすくなったと思うので、良かったら見てもらえると嬉しいです。
少人数で働いている時が本来のがまがま水族館
くくると空也さんが心配してがまがま水族館を見にくるシーン。
ここで思うのは海やん、おじいの2人で回しているこの時が今までのがまがま水族館に限りなく近く、夏休みが終わったらこの状態にまた戻るということ。そこまで忙しくなければ良いのだが、空也さんの中は忙しいかという質問に対して、「うん、大丈夫」と答えるおじい。忙しいことをはぐらかしているようにも思える。
実際くくるとカイ、風花の3人は夏休み限定の仕事であり、夏休みが終わったらおじい海やん空也さんの3人体制にまた逆戻りする事になる。その時に今まで以上に増えたお客さんを捌き切れるとは思えないし、1話で言及のあった通り生き物の命を預かる仕事な分アルバイトが中々集まらない状況。加えておじいはくくるにやりたいことをやらせて、思い出作りをさせようとしているようにも見える。
だからこそ、続けていくうえで大事なのはずっと働いてくれる人の募集と、おじいの続ける意思。そこをこれからどう展開されていくかが楽しみ。
がまがま水族館はくくるにとっての日常
がまがま水族館の閉館の準備を着々と進めるおじいの話を聞いて焦るくくる。
くくるはがまがま水族館が無くなる話をする時にがまがまではなく「私」が耐えられるかということを口に出すことが多い。がまがま水族館はくくるにとっての感情の一部になっている。それをわかっているカイくんはだからこそ、風花にも「あいつのこと助けてやってほしい」とお願いしているし、くくるの気持ちを汲み取るように意識している。
それに対して風花は、くくるに対して姉のように接しつつ一人じゃないことを伝える。言い方を考えないで言うと距離が近くなりすぎている。もし閉館を阻止できないまま8月末を迎えると、くくるは自身の一部ともいえるがまがま水族館と同時に、姉のような存在になりつつある風花とも離れてしまうことになる。ほんとに...閉館だけはなんとしても阻止してほしい...2人がまた一緒に働ける場所としてがまがま水族館残って...。
空気を読まない空也さん
面倒くさがりでいて、風花の様子を心配してさりげなく一緒に裏まで見にくる世話焼き。
今回で空也さんが高校を中退したこと、その理由が女子グループからの嫌がらせだったことが明らかとなる。実際空也さんは面倒くさがりでありつつ仕事をそつなくこなしていて嫌われる要素はそこまでない(不真面目だったらくくるの態度に出るだろうけどそんなことは一切なし)。
だからこそ人から好かれることもあるだろうけど、問題は空気を読まない性格なこと。無理なことは状況がどうであれ伝えるし、作中で現実的な意見を言うのは空也さんの役回り。だからこそそのままの状態で相手からの告白を拒否したのだとしたら、嫌がらせしてくる相手もいるだろうし一匹狼っぽいところもあるから孤立した姿もなんとなく想像できる。
ただ、悪い面だけじゃなくて良い面も出てきたと思ったのが今回のビーチフラッグ対決。後々久高さんからお叱りを受けることが確定しているから適当に流すのが賢明なはずだけど、ちゃんと勝って喜ぶ空也さん。ここで思うのは開始前に言っていた「早いうちに心折れとけ」というセリフ。なんとなく過去の自分に向けた言葉に思える。過去嫌がらせをされた時に女子にも周りの大人へ幻滅したという話があった通り、そこで初めて空也さんの心が折れて、その結果が退学だと思う。だからこそあえてあそこは空気を読まずに勝ちに行くことで折れる練習をさせたのかなと。なんだかんだで人に対して思いやりのある性格なのかなと思ってます。
日々に寄り添うのががまがま水族館らしさ?
8/1から始まったがまがま水族館夏休み大作戦も今回でついに毎日の目標来場者数を達成。
ここで気になったことが一つあり、それが通常来場者数の少なさに対しての年間来場者の多さ。上記の画像を見ると8/1の実際の来場者数は400人前後となっている。アクアトープの世界は現実の暦と同じものが採用されており、くくる達も夏休み期間に入っていると言うことで、8/1は日曜日でかつ夏休み。つまりお客さんのかき入れ時。
そんなタイミングの来場者数が400人前後にも関わらず年間の来場者は6話でも登場したように15万人となっており、通常であれば人が多く来るはずの日にも関わらず来場者数が少なぐらいの人数となっている。
思うのはやっぱり通常の来場者数が平日休日変わらずいて、日常に寄り添った空間であることががまがま水族館の特徴なのかもしれないということ。現に1話でもくくるから「田舎のおばあちゃん家のお茶の間みたいって言われたこともある」という話もあり、館内はのんびりした雰囲気が流れている。
そう考えてくると3話の久高さんの上手く言えないがまがまへの思いだったり空也さんのやるせなさも、日常がなくなることへの不安感の表れなのかなと改めて思えてくる。そんな中でも一番がまがまでの時間を大切にしてきたのはくくるちゃん。だからこそみんなが心配する気持ちがさらにわかる気がする。
実は過去の話にも登場していたルイくん
今回で年パスを持っているがまがま水族館の常連だったことが明らかとなったルイくん。
そういえば見たことあるなと思い過去の話を見返していると2話の初めての餌やりにて見物客として最前列にいた。他の話も見返したものの2話ほどはっきりといた場面は見つけられず。また探して見つけたら追記します。
終わりに
今回も久高さんがいてくれて嬉しい…。カイくんがいじられているあたりでニヤニヤしたり、女性嫌いの空也さんのメールアドレスを持っていて仲の良さも感じられたりと、本当に見応えのありすぎる7話でした...。
現実と過去がそれぞれ登場し、うまくいかないこともあることを改めて思い知らされた話。じゃあ今回も上手くいかないかと言われるとまだまだどうなるかは未知数。だからこそ、今後がどうなっていくかが楽しみ。
今回も面白かったです。
ありがとうございました!!