8月末は近く - TELの備忘録

白い砂のアクアトープ9話「刺客のシンデレラ」放送。

前回で未来の課題を提示したうえで、今回ではくくるの館長代理としての甘さと他の場所を知らないくくるを諭すような言葉の多く登場しています。

少しずつ8月の終わりへと近づいていく物語、今回も気になった箇所をまとめつつ感想とさせてください。

南風原さんってどんな人？
自分本位なくくる
今後の展開予想
小ネタ
終わりに？

南風原さんってどんな人？

やられたらやり返す気骨のある正直者であり、水族館の仕事に真剣な大人。それでいて生き物もちゃんと好き。

最初の時点では高校生であるくくるの言葉もメモをとりつつ聞いているので、先入観は持っていてもまずは相手の話を聞こうとしています。その後もくくるの冷たい態度が続いていても、同僚との会話ではがまがまに対して「よくわからない」と返しており、見極めるまではフラットな目線で見てくれている。

求職者に対して少ない募集の水族館スタッフという仕事に責任を持とうとしており、家業の延長線上にいたくくるに対して厳しい言葉をかけたりも。(態度からしてくくるが全面的に悪い)

くくるに対しての発言等々でマイナスな印象の強い南風原さんですが、最初から冷たい態度をとる高校生のくくると、伝説と期待したおじいの真面目とは離れた仕事を見ると真剣に学びとろうとする南風原さんにはこのタイミングでのがまがま水族館が合わないのは明らか。

アクアトープにしては珍しく上手くいかないまま話が終わった南風原さんの研修。公式サイトにも人物紹介がある時点で今後も登場するはずなので楽しみです。

自分本位なくくる

期限の8月末まで残り1週間弱。

今回ではくくるが今まで大切にしようしていたことすら守れなくなっているくくるの焦りが多く出ていたように感じます。特に南風原さんにペンギンを触らせる場面。2,3話での「生き物の大切な命を預かってるってこと、忘れないで。全力で守ってあげて」。この言葉を大切にしてきたくくるが風花の失敗を見つつも、生き物に対して危険のある行為を「それもまた良い経験でしょ」と静観しています。

追加で言うと南風原さんと仲良くするようをおじいに諭されても「がまがまのお客さんをとられるのは嫌だから」「私はがまがまじゃないとだめ」の2点から南風原さんへの態度は変えなかったらしく、翌日の午後からはおじいに研修担当が切り替わっています。

こうして見ると館長代理として仕事をこなし続けてきた5話までのくくると比べて6話以降のくくるはかなり自分本位な言動が目立つように感じます。おじいの存在に依存しているというかなんと言うか。子供らしさはあれども館長代理としての仕事をこなしてきた状態から焦り等も含めて少しずつ粗雑な態度が増えた気がする。

だからこそ南風原さんの言葉もあって自分本位な状態から自分を見つめ直すことができ、建設中のティンガーラに向かう姿が出てきたのは安心しました。行き止まりに近かった状態を諫めてくれる存在がくくるの周りにはいなかったので、今後の展開で南風原さんがストッパーとして登場してくれるのかなと思い楽しみ。

今後の展開予想

2クールということで続きの話が確定している白い砂のアクアトープ。

個人的な予想として2クール目はティンガーラに就職したくくると、映画出演を機に東京に戻った風花の数年後の話、かつがまがまは残ると勝手に思っています。数年後の理由兼願望は2つ。

1つがこの作品は「夢」を諦めた人、追いかける人が登場はしているものの、メインテーマにもある「動き出す夢」、この部分が風花はかなり曖昧なこと。

くくるにとってはがまがま水族館自体が夢なので守ること自体が動き出すでも良い気がしますが、風花の場合は誰かの夢を応援することを9話までで行動に移しており、風花個人の願いの部分が曖昧な気がします。だからこそ10話で話のある映画出演のオファー、これが風花の動き出す夢に繋がるのかなと。その夢の延長線上で気づいたものを持ったうえでくくると再会し、自分の願いを持って2クール目は進んでいくんじゃないかなと思います。

2つ目、というか一番の理由であり願望が数年後に会うことで、久高さん空也さんと同じ大人であり子供でもある年齢になったくくると風花の心境がどう変化するかを見たいから。

本作では夢に向かって突き進むくくるやうどんちゃんの子供サイド、どうすべきかの決断を自分の中で決めてあるおじいの大人サイド、お互いの目線がわかるからこそ葛藤する久高さんと空也さんの青年サイドに、曖昧ではありますが分かれている印象があります。じゃあ子供サイドであるくくる達が青年サイドに移行したらどう変わるのか。昔のままを貫くくくるなのか、それとも。

子供の成長をテーマにしているイメージがアクアトープにはあるので、時間経過で成長も見たいなという気持ちが強いです。

そしてがまがま水族館が残ると思うのは数年後の話だとしたら帰ってくる場所が必要というのもあります。ただ自分は、閉館する理由は、おじいががまがま水族館はくくるの可能性を縛る要因になっていると思っているからだと考えていて、もし仮にくくるが外の世界を知りたいって言い出したらがまがま水族館を閉館させる理由は無くなる気がしています。*1なので、ティンガーラに行くことをくくるが決意したらおじいもがまがまを残す方向で動くんじゃないのかと。

もちろん全て妄想ではありますが、正直予想外の方向にいくことを期待したい気持ちの方が大きいのでこれからの展開が楽しみです。

小ネタ

今回の時間経過

冒頭のくくるが研修を担当し母子手帳の話があったのが8/22(日)、研修がおじいに変わり南風原さんが研修先の変更相談をしたのが8/23(月)、くくるが子供と話しティンガーラを見に行ったのが8/24(火)。

案外達成している8月の来場者数目標

事務所のカレンダー横に配置されている来場者数目標ですが、実は初めて目標来場者数を達成した8/8以降(7話以降)は全ての日で目標を達成しています。ここまでやって閉館の話が消えない時点でがまがまを閉館する理由は人が来ないことではないことをくくるには気づいてほしい...。

先頭を走るチョコちゃん

趾瘤症の治療が終わりペンギンのお散歩タイムに参加するチョコちゃん。斑点の模様からして先頭を走っていて、今まで通りに戻れて良かったね…。

ティンガーラスタッフの各々の研修先

南風原さんが研修先を伝えられている場面。

画像を見る限りで先島水族館(荒間)、魚津水族館(米倉)、がまがま水族館(南風原)、月白マリンパーク(島袋)がそれぞれメンバーの研修先となっています。中でも注目は魚津水族館。アクアトープの水族館監修が魚津水族館となっており、11/30まで特集コーナーが設置中です。がまがま水族館の看板を再現したものも展示されているので今度行ってきます。

終わりに？

久高さんは？

いや5話で久高さんがいないのは家族の話としてフォーカスを合わせるためだからわかる...。でも前回の話で意味深に終わった久高さんが登場せず終わるってそんなことあります？？いや...次回はPRの話に戻るということで久高さん要素が十分に補給できるはず...。

ということで今回は、前回で提示された未来の約束と課題を踏まえ、未来の課題であるティンガーラから来た南風原さんが登場した話。自分本位なくくるがさらに南風原さんから子供であることを自覚させられ、外の世界に向き合う可能性を残して話が終わった9話。くくるを甘やかすだけじゃなく、容赦なく諭す人がようやく登場し、くくるががまがま水族館ではない外を見にいくことに。