自分の意思で誰かのために

ラブライブ！スーパースター!! 第8話「結ばれる想い」放送。

いつも通り感想と気になったことの話をしています。

よろしくお願いします。

全体の感想
恋ちゃんのイメージ
答えは最初からあった
母の意思が恋ちゃんの想像通りだったら
終わりに

全体の感想

良かった...。

恋ちゃんをスクールアイドルに誘う時に、恋ちゃんの母親への想いの大切さと、かのんちゃんのたくさんの思いのために動く姿を重ねて「資格がない」という言葉を跳ね除けたり。みんなの声かけで入部の決意を固めた恋ちゃんを風が背中を押すことで花さんを連想させたり。恋ちゃんの想いを大切にしつつ最後に花さんを感じさせて入部する流れが美しかったです。

それと個人的にはかのんちゃんの「始まりの瞬間が好きなんだ」の言葉を聞いて少し笑みを浮かべる千砂都ちゃんの横顔がかなり好きです。ちょっとドヤ顔にも見えて良い。

そして恋ちゃんとかのんちゃんの、各科の代表とも言える2人の会話を通して和解した生徒が自分たちが作っていく学園祭。サニパと同じく学校のみんなで作ったステージ、自分たちで学校を盛り上げようとする個人の意思。わだかまりはあっても何かしたい気持ちは最初から同じだった分、みんなの想いが結ばれて作り上げる学園祭の風景が眩しかったです。

恋ちゃんのイメージ

守るべきもののためならどこまでも自分の意見を突き通す。逆に隠していたものを出した後は積極的に悩みを相手に打ち明けられる。どこまでも不器用。自分の中の正しさを盲信して行動して、それでこの騒動を起こすあたりが高校1年生らしい初々しさがあって結構好きです。

性格が堅いというよりは暴走癖の方が近そう？アニメ放送前の朗読劇等を見ていた時に感じていた世間知らずのお嬢様感みたいなところが今後は増えていきそうな気がして、これからの恋ちゃんの動きが楽しみです。

答えは最初からあった

母の最高の思い出をスクールアイドルを始めていく中で見つけてほしかった。それでも、そこに至る前にこれだけは伝えておこうと思ったのが、「スクールアイドルはお母さんの最高の思い出」。花さんにとってはそれだけで十分だったんだと思います。

ただ、実際にはその大切な言葉が聞こえていなくてこうなった。というよりは記憶に蓋がかかったのかなと。恋ちゃんもそうだけど現在の結ヶ丘の生徒は全員高校1年生。1年生なのに母がいなくなるし、残してくれた大切な場所は消えようとしている。そんな限界な状態で良い方向に気持ちを持って行けなかったのかなと思っています。

理事長が動けば良かったようにも感じるけど、故人の想いを尊重して本人が気づくまでは極力干渉しない。そんな中で恋ちゃんと同じ生徒であり、スクールアイドルであるかのんちゃんが花さんの想いに気付いて歩みよる。どこまでも今あの場所にいる、高校生の物語として描かれていてすごく良かったです。

母の意思が恋ちゃんの想像通りだったら

完全なる妄想です。

もし、花さんが恋ちゃんの想像通りスクールアイドル活動を負の思い出として記録から消していたらどうなっていたか。今回で恋ちゃんがスクールアイドル部に加入したのは母がスクールアイドルを最高の思い出として恋ちゃんに伝えて、その想いを恋ちゃんが受け取れたからと思っています。

じゃあ逆に恋ちゃんの想像通りだったらどうなるか。存在はしない話だし、そんな想いを抱えて廃校を迎えた話とかがあるとは思いたくないです。ただ、今回の主軸とはズレますが大切な人がその存在を否定したからずっと活動を妨害し続けて良いのかっていう考えは今でも変わらず自分の中にあるんです。

それこそすみれちゃんがかのん宅で「少なくとも私らには関係のないこと」と言っていたように、妨害する理由は理解出来ても妨害して良い理由には繋がらないと思います。今回は花さんの本意に気づくことが主軸になっていた分、語られなかった誰かの思いを尊重する話も可能性として見てみたいなと個人的に思ったので妄想をここに残しました。

これを思ったのはかのんちゃんが相手の立場に立って強く物事を考えられる性格だと感じている分、その想いとこの場合の恋ちゃんのスクールアイドルへの認識にどう折り合いを付けるかを見たいから。スーパースターは可能性の余白が残されている部分が多く感じるので、色んなifをどこかで見れたら良いなと個人的に思っています。